マンション管理士が仕事を持続する上で気をつけていること | アセタス

マンション管理士が仕事を持続する上で気をつけていること

川原一守
川原一守

マンション管理士の資格取得者は年々増えています。しかし、いくら資格を取得したからといって、いきなり順調に依頼が入ってくるとは限りません。マンション管理士の仕事の見つけ方、またはマンション管理士を長く続ける方法をお伝えします。

マンション管理士になったきっかけ

私がマンション管理士の資格を取得したのは、不動産の仲介業務の仕事をしていた頃でした。マンション管理士の資格ができたばかりの頃で、宅建協会の事務の方に受けてはどうかと紹介されたことがきっかけでした。
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もともと不動産業に就いていたので、分譲マンションが抱える問題はおぼろげには感じていました。
マンション管理士になる上で資料を調べていたところ、おぼろげに感じていた問題が、はっきりとわかるようになってきました。
需要はあるはずなのに、資格も出来立てで認知もなく、開拓は難しいとは思いましたが、チャレンジしてみようと開業しました。

マンション管理士が仕事を見つけるには

マンション管理士の業務内容は、パッケージ商品のように均質なモノを売るような営業することはできません。
マンション管理士が求められるときは、マンション管理に関して何か困っているときになります。
では、どのように仕事を見つけるのでしょうか。

初めて継続的に特定のマンションにアドバイスをする顧問になるまで、マンション管理士の看板を掲げてから1年はかかりました。
マンション管理組合は企業の社長のような決定権を持つ人がいません。組合員全員の議決をとってから決定に至るので、時間がどうしてもかかります。
はじめはいきなり顧問のような継続した契約を結ぶことは難しいでしょう。

単発の仕事をこなし、とにかく実績を積んで組合員の皆さんに理解を得ていくことが、契約に繋がっていくことでしょう。

様々な人と繋がりを持とうと意識する

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とにかく、様々な方と繋がりを持つことが必要となってきます。
マンション管理士のようなコンサルティングを主にする職業の場合、どうしても紹介を通してご依頼をいただくことが多くなってきます。
そのため、いろんな方のお話を聞くように意識しています。
例えば、マンション管理士同士の集まりの場所では、マンション管理士の資格は持っているが生業としていない方から紹介をいただくこともあります。
また、マンション管理会社の営業の方、工事を施工する人など、業者にも顔を知ってもらうことが大切です。

マンション管理士の金額設定は悩みのタネ

マンション管理士になりたての方の悩みのひとつに、金額設定があります。
実績がない頃は、どうしても安く見積もりを出してしまいます。
マンション管理士の仕事に必要なものは知識とともに、経験がものを言うときがあります。
つまり、経験を積んで、実績を作らなければ信用と実力を得ることができません。
実績を得るために長期的な営業、経験の視点では多少低めの価格設定がやむを得ないこともあります。
ただ、コンサルという仕事は経験により得た知見を他の案件でも生かしていくようなノウハウを再生産して売っているような側面もあり、経験を得ることが将来的な売り上げにつながることもあります。

マンション管理士は常に公平な立場に立つ努力を

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不動産業や建設業界では、キックバックやバックマージンが当たり前のように存在します。紹介すると、売上のいくらを貰えるというシステムですね。
これは決して違法ではありませんが、マンション管理士を長く続けていきたいなら断るほうが無難でしょう。
マンション管理士はマンション管理組合の方たちの立場に立って、アドバイスや管理のサポートをしていかなければいけません。
キックバックやバックマージンをいただいてしまうと、その企業に肩入れをしてしまうので、公平さに欠けてしまいます。
私も時折、そのようなお話をいただきますが、それならば少しでも工事費を安くしてほしいと伝えます。

マンション管理士を生業にするなら全力で

二足の草鞋でマンション管理士を副業にしている方もいらっしゃいます。
もし、マンション管理士で食べていこうと決心されているのなら、マンション管理士一本にして真剣に打ち込んだほうがいいでしょう。

マンション管理組合の定例会は、多くの方がお休みの土日に行われることが多いです。
マンション管理士は、世間一般の休日に休みをとることは難しい職業となります。代わりは利かないですから家族の行事があるといって、気軽に休むことはできません。

副業としたところで、我々のように365日24時間マンション管理の事を真剣に考えている人間にかなう訳はないので、成業できる売り上げを得られず退場してしまうことが多いのです。

これからマンション管理士を目指す方へ

マンション管理士は今後もどんどん増えていくでしょう。だからといって、マンション管理士があぶれるという事態はしばらくないでしょう。
マンションは全国で600万戸あると言われています。そして、マンション管理士が抱えられる案件は15~20件ほどが限界です。
これから高齢化や少子化、そして移民が進めば今よりもマンション管理組合の中で問題が増加する可能性もあります。
これからマンション管理士になる方も、まだまだ活躍の場所は存在します。
しかし、先に述べたように、はじめるのは簡単でも、持続するには覚悟が必要です。

基本的に困ったことを解決することが業務になってきますので、解決できたときは大きなやりがいを感じます。
逆に、顧問マンションの場合、問題となりそうな原因を芽のうちから摘んでおくため、組合員の方にはマンション管理士の業務内容が見えづらく、評価されないことも多いです。
しかし、「マンション管理士って必要なの?」と言われているうちは、マンション管理が上手く行えているということでもあります。
今後、何かあったときに顧問マンションの力になれるように、モチベーションを維持していきましょう。

管理規約・使用細則の変更はASETUS(アセタス)にご相談ください

管理規約や使用細則を変更する場合は、その背景にマンション特有の課題や問題があるため、単に変更案を作成して総会に提案するだけで簡単に承認に至るものではなく、また、承認されたとしても、変更後のルールを円滑に機能させるのは難しいものです。
アセタスでは、背景にある課題や問題を把握・分析し、居住者・管理組合のことを考えた「管理規約・使用細則の変更案の作成」や「組合員に対する説明と総会決議までのサポート」などを通じて、マンション生活のクオリティの向上のお手伝いを行っております。是非ご相談ください。

当コラムは執筆時の法律・判例に基づいております、参考にいただく際は最新の法律・判例を確認頂きますよう、お願い致します。また、平易な表現により、一部の例外・解釈等を簡略化している場合がございます。正確には個々のマンションの管理規約等、区分所有法等をご参照ください。
多くの管理組合様をサポートした経験から最適なご提案をいたします。
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